タイトルは「40(とおり)の自発性」。というのも、舞台上の約40人は、公演の各地で集められた素人たち。散らばった衣類と椅子、そんな中、彼らは走り、着替え続け、笑い、泣き、抱き合い、それぞれ相手の腕の中で崩れる…。それらをまとめあげるラ・リボは、この10年来のソロで、自らのダンサーとしての身体の感受性を、衣類、電化製品、果ては食品まで、私たちをとりまく日常の物々から触発され生まれた行為の集積として見せてくれた。その、時にユーモラスな表現の中に、ひととして女性として、この現代への問いかけが、その身体にうかがえた。今回は対照的に、集団、様々な素人たちの「状況の中で、他者に対して反応していく身体、その豊かさを見せたい」。そこに現れる「社会」に見えるものは?(珠) |
18日~20日/20h30、21日/17h。 9.50€/14€。 Centre George Pompidou (Grande salle) www.centrepompidou.fr |
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