日常生活の仕草から、その意味を奪いとると、どこか不安で滑稽な仕草に一変する。”Lapin-chasseur”、”C’est magnifique”などで、そんな不条理な笑いを追い続けてきたジェローム・デシャンとマシャ・マケイエフ。彼らの台本・演出による新作は “Les Pensionnaires”。(病院? 老人ホーム? 社会福祉施設? 警察署?) の待合室のような空間に寄り集まっている人間たちを観察する。 28日まで/20h30 (月曜休演、日曜は15h) 95F/140F *Theatre de la Ville : 2 place du Chatelet 4e 01.4274.2277 ●Genesi 前述のカステルッチが率いる “Societas Raffaello Sanzio”による「創世紀」。弟アベルだけが神に受け入れられたのを怒って彼を殺害したカイン。カステルッチは、この人類最初の殺人者の目を通して、旧約聖書の「創世」の裏にある闇世界を引き出そうとする。 19、20、21、24、25日/20h 22日/15h 80F~180F 同じくOdeon-Theatre de l’Europeで。 ●Il Combattimento モンテヴェルディが作曲した「戦いのマドリガーレ」を、イタリア演劇界の鬼才、ロメオ・カステルッチの演出で。スコット・ギボンスの現代音楽も挟み入れて、エロスと死が交錯する世界を現前させる。11日~14日/20h 80F~180F *Odeon-Theatre de l’Europe : 1 pl. Paul Claudel 6e 予約 01.4441.3636 ●Babel contes 南アのズールー語、ニュージーランドのマオリ語、カメルーンのベティ語…。彼らの言葉だけが持つリズムと響きで、語り部たちが民話や神話の世界に導いてくれる。フランス語による同時翻訳つき。 22 日まで/19h30 (月・火休演) 110F *Couvent des Cordeliers : 15 rue de l’Ecole de Medecine 6e 01.5345.1717 |