11区にある踊れるレストラン。 Chez Raymond N° 451 2000-02-01 マルヌ川沿いに何軒かあるガンゲットのバル・ミュゼットまで行かずに、パリ市内でも踊れる、と人気のある店がchez Raymond。 50席ほどの小さなビストロだが、夜10時になると変貌する。入り口のドアに鍵がかけられ、窓にはカーテンが引かれ、その暗闇に天井のミラーボールがきらめき出す。少し前まで給仕に忙しくかけずり回っていたギャルソンが、ユーモアたっぷりのトークショーを始めた。 「どんなに演奏や踊りに感激しても、拍手や歓声は我慢しましょう。この建物の住人は早寝の人が多いので…。ではこれからシェフと僕がオープニングダンスを披露します」と二人は、テーブルで囲まれた真中のスペースで、所狭しとタンゴやワルツを軽やかに舞う。もちろんその間、食事のサービスはすべてストップしてしまう。 シェフのヤニックさんは15年以上のレストランの経験を持ち、カモ料理など伝統的な料理が得意だ (魚料理もおいしかった—真)。そんな彼が、大好きなダンスとアコーデオンの音楽を楽しめる、自分だけの “隠れ家” のようなお店を作ってしまったのだ。アンティークの鏡にも凝っていて壁に飾られている。 毎週水、木、日曜日はアコーデオンの生演奏で踊れる。お店は7時からオープン。食事はアントレ、メイン、デザートから自由に選び、ワインもとって180フラン前後。 毎週金、土曜日になるとピアノも加わり、バンドネオンとのデュオによるアルゼンチンタンゴも演奏される。食事はコースのみで180フラン。週末は混むので早めの予約が必要です。(尚) *119 avenue Parmentier 11e 01.4355.2627 Share on : Recommandé:おすすめ記事 電子タバコの普及にも ひと役かっている。 故郷アルジェリアにちょっと似ている。 「多様で多彩」な地区。 本物のショコラに導かれて。 肉体と精神のコントロールは自転車で。 コミュニティの連帯感。