6年前、「何かおもしろいことをしよう」と、当時ブティックの店員や失業中だった仲間が話し合い、内装からすべてを自分たちの手でやったという。経済的にはきびしい状況なので、3人のスタッフは1人何役もこなしている。企画と広報を担当している通称キキは、夜もカウンターの後ろで飲み物の用意や皿洗いをし、あとの2名が照明、音響、料理、経理、給仕、掃除までこなしている。「お金にはあまりならなくても、ここから歌い手が育っていくのが喜びだ」という。 ほとんどの客は8時ごろに来て食事をし、10時ごろに始まるコンサートまでゆっくりワインを飲んだりしている。テーブルが小さいので、隣同士のお客さんが仲良く語り合う姿も目にする。 食事は日替わり料理やサラダが45~58F。飲み物は22Fから。入場料は30F、50F、80Fと三段階に分かれていて、お客さん各自が、それぞれの懐具合と支援の心持ち次第で決められるようになっている。コンサートが始まると、飲食のサービスは中断され禁煙となる。 (尚) |