友人の役者エマニュエル(以後 E)は今年はじめて自作自演の劇をひっさげてアヴィニョン・オフに参加する。彼にその感想を聞いてみた。 E :少し緊張気味。舞台役者にとってアヴィニョン参加は大切な意味をもつ、世界で一番大きな演劇祭だから。パブリックとの出会いはもちろんだけど、たくさんのプロと出会うことが大きな目的。 Q:準備は大変だった? E:オフの事務所は干渉しないから、自分たちで劇場を探したり宿泊場所を手配した。劇場も2時間ずつの貸し出しで、その中で装置の組み立て、上演、装置の解体すべてを行わなくてはならないから、スタッフの敏速で息のあった行動が必要とされる。 Q:舞台劇 “UN SOUFFLE A L’AME” を一言でいうと? E:僕の演じる souffleur (舞台上で役者にせりふをつけるプロンプター)は『シラノ・ド・ベルジュラック』の初演直前(1897年ミラノで)にこの世を去るけれど、彼はまったくの無欲で、生涯陰の存在である自分の仕事と役者たちを愛した。僕がこの悲喜劇で表現したかったのは、彼のもつ人間的な部分。悲劇の要素があるとはいえ、宣伝パレードは楽しく派手にやるつもり。プロンプターがフェスティバルに仕事を求めてやってくる、という設定でね。 (海) * “UN SOUFFLE A L’AME” Theatre de l’Alize : 15 rue du 58eme Regiment d’ Infanterie 04.9095.2207 7/10-8/2 20h30 60F /80F *オフの詳しい情報や予約はフェスティバル開催中 (7/10-8/2) アヴィニョンの La Maison du Off (18 rue Buffon ) にて。 (海) *47eme Festival des Jeux du Theatre de |