観光担当省の8月20日の発表によると、2015年にフランスを訪れる外国人観光客は昨年の8370万人を上回る史上最高の8500万人に達する見込みだ。特に中国人観光客が昨年の150万人から200万人に増えると予測されている。中国人に対する観光ビザの発給が2日でできるようになったのが奏効し、今年上半期でビザ発給は56%も増加。パリに滞在した観光客は上半期でロシア人、日本人がそれぞれ39%、21%減ったのに対し、中国人は48.9%上昇。また、観光業界全体の売上は昨年夏に比べ、今夏は4~4.5%増える見込みだ。1月のパリのテロ事件で一時落ち込んだ外国人観光客が春から持ち直した上、北アフリカなどのテロ発生のために国内でバカンスを過ごすフランス人が増えたためだ。この夏は天候にも恵まれ、観光業界は不況のなか安堵のため息をついただろう。(し)