欧州自動車製造協会は3月17日、2月の乗用車の新車登録台数が前月比で7.3%増加し、18カ月連続の上昇を記録したと発表した。経済危機がより深刻だった南欧の復活が顕著で、前年2月比の2月の登録台数はスペインで+26%、イタリアは+13%、ポルトガルはなんと+35.6%。それに比べ、英国はまずまずの+12%、欧州一の市場規模を誇るドイツは+6.6%に止まり、フランスは4.5%と上昇率が低い。とはいえ、2012年には新車登録台数が前年比で13.9%も減少したフランス自動車市場の後退にあえぎ、ルノーもPSAもリストラせざるを得なかった近年に比べると状況は好転している。今年1月、2月は国内の新車登録台数が5.9%、4.1%と伸び、ルノー、PSAとも2月は前月比1.8%の売上増。欧州他国のメーカーには及ばないが、2015年はやや明るい年になりそうだ。(し)