最近、ジルとイザコザが勃発した。私が7歳半になるミラと一緒のベッドで寝てることがバレたからだ。ジルは「ミラの成長を妨げている!」とご立腹。広く知られている通り、フランスでは赤ちゃんでもひとり寝させるのが基本である。
言い訳をさせえもらえば、私もミラがひとり寝できるよう、ことあるごとに努力はしてきた。しかしミラがあまりに泣いて嫌がるので無理強いしなかったのだ。
日本ではかなりのママが小学生の子と一緒に寝ていることもネットで知った。「十分甘えさせる、結局はその方がすんなり親離れする」、そんな意見に共感して
いた。そもそもマザコン率はどう考えても日本よりフランスの方が多いではないか。ジルだってしっかりマザコンなのを私は知っている。べべ時代に無理にママ
ンから引き離されたことが関係してるんじゃないの?と、意地悪な考えも浮かぶ。
ミラはというと、パパに叱られたことが相当効いたらしい。ついに
〈ひとり寝宣言〉をしたのだ。私が「日本じゃまだ親と寝る子もいる年令だし、無理しなくてもいいよ」と言うと、ミラは「でもここはフランスだから…」と答
える。そしてその夜から、本当にひとりで寝るようになったのだ。とはいえおねしょをしたり、明け方に私のベッドに来たりもするが、まあ大進歩だろう。思え
ば私がミラに依存している面もある。私の子離れ修行にも良い機会なのだろう。(瑞)