夏の八百屋の果物売り場は、色とりどりでにぎやかだ。各種のメロンやブドウ、イチゴやアプリコット。日本よりは身が小さい白桃pêche blancheや黄桃pêche jaune。そんなモモの隣に、形、大きさはそっくりだけれど、皮ににこ毛がない果物が並んでいる。それはモモの親戚にあたるnectarineとbrugnon。ネクタリーヌの方は身が黄色いものが多く、身と種子が簡単に離れて食べやすい。ブリュニョンは白い身が多く、身と種子が離れにくい。モモの繊細な味わいにはかなわないけれど、傷みにくいのが長所。ネクタリーヌの方が酸味が少ないので、そのまま食べてもおいしい。ブリュニョンは酸味が少々強いが、香り高い。フルーツサラダに入れたり、砂糖煮にするといい。
緑色のスモモ、レーヌ・クロードreine-claudeも顔を見せているが、これからどんどん甘みを増していく。そのままでももおいしいし、安くなったらジャム作りに励みたい。ショウガやビネガーをきかせてチャツネにすると、カレーのいいお伴になる。(真)