チコリ菜の芽が土をかぶっていたために真っ白になって 伸びたのを、食べてみたらおいしかった、というのがアンディーヴの始まりらしいが、現在はほとんどが真っ暗な温室で栽培されている。このアンディーヴがなかったら冬の食卓がさびしくなる。安い、ビタミンBやCに富んでいる、保存がきく、下準備が簡単だ、サラダだけでなく蒸し煮にしたり、中華風に炒めてからオイスターソース風味も悪くない、と頼りにできる野菜。汚れた葉をはがしたら、さっと水洗いしてぬぐい、根元の苦いところを円錐形にくり抜くが、最近は苦みが薄くなったので、その必要もないくらい。
冬を代表するような料理がアンディーヴとハムのグラタン。アンディーヴ嫌いの子供たちも食べてしまう一品だ。アンディーヴを30分ほどゆでてから水気を切り、ハムで巻いてからオーブン皿にきちんと並べ、ベシャメルソースを上からたっぷりかけて、おろしチーズを振り、オーブンできれいな色がつくまで焼くだけだ。(真)