フランス電子商取引・通信販売連盟が最近明らかにした数字によると、2012年のフランスのeコマースによる総売り上げは前年比19%増の450億ユーロに達した。電子商取引を行うウェブサイトも17%増えて11万7500軒に。eコマースますます繁栄と思いきや、レゼコー紙(1月24日付)の分析によると、市場は成熟期に入っているという。売り上げ増加は2006年に37%、2010年には24%、2014年の予想は15%と減速。サイトあたりの平均売り上げ高は2005年の58万ユーロから2010年には38万ユーロに減少している。アマゾンなど上位44社の売り上げ増も2010年の15%から2012年は7%に減速しており、サイト数が増えた分、売り上げが分散している。同様に、1回あたりの購入額も2011年の90ユーロから2012年は87.50ユーロに減少。ただし、1人あたりの年間購入額は2011年より24%増えて1400ユーロに上っているので、一度に高額のものを買うのでなく、買う回数が増えているわけだ。eコマースは今や3170万人(2011年より5%増)が利用しており、完全にフランス人の消費活動の一部になっているようだ。(し)