オランジナ製造工場— 人気清涼飲料の代表格。

使い捨ての白衣とキャップで完全防備した見学者たち。
使い捨ての白衣とキャップで完全防備した見学者たち。

 本連載は「社会科」と銘打っているので、社会科見学の王道といえる工場見学に参加。パリ近郊の町ラ・クールヌーヴにある清涼飲料大手オランジナOrangina(日本ではオレンジーナの名で販売)の工場だ。本ブランドは擬人化されたセクシー動物たちが登場する広告で有名。地下鉄や映画館でも驚くほどよく見かける。「羽振りがよいということだから工場も最新のピカピカだろう」と予想していたが、実際は思った以上に懐かしい旧式工場の趣きであった。
 本日の工場見学者は15人ほど。見学の前に急いでトイレを借りる。石けんをつけずに手を洗い、出ようとすると「あなたは手を洗ってない!」と機械声に怒られた。更衣室では使い捨ての白衣、靴や頭髪カバーを支給される。「割れた瓶が目に入らないように」と眼鏡も配られたのには感心。まずは会議室でスライドを使った説明会。砂糖水+果汁+炭酸を合わせたオランジナの発明はスペイン人薬剤師トリーゴ氏のアイデア。1936年にフランス人、レオン・ブトン氏が権利を買い、オレンジ畑の多いアルジェリアで製造販売を開始。60年代にはアルジェリア独立に伴い工場はフランスへ。現在国内に四つの工場を持つ最大手に成長したという。
 いよいよ製造スペース内へ。巨大な瓶&缶ケースの山々に圧倒。お山の向こうにはベルトコンベアの道が無数に伸びる。甘い匂いに包まれながら、次々と流れてくる瓶の波を無心で眺めた。スタッフの説明の声は機械の音でかき消されがちだが、1時間で、2種類の瓶合わせて4万5千本が生産されるということはわかった。
 製造スペースを抜け廊下に出ると、特製灰皿やグラス、カセットテープが陳列されているのに気がつく。「このテープの歌は何?」、「どうして今はセクシー動物キャラ?」などスタッフに質問を投げかけるが「わからない」とそっけない。スタッフは基本的に親切だが、自社の歴史や経営方針には興味がなさそうだ。逆に興味がない素直な人だからこそスタッフに選ばれたのかなとも邪推する。その後帰宅して会社について調べてみたら、今やオランジナは日本の会社だと知り大いに驚いたのだった。(瑞)

見学申し込みはこのサイトからwww.tourisme93.com

オランジナのトレードマークは 丸みを帯びた瓶。

オランジナのトレードマークは 丸みを帯びた瓶。

長く伸びるベルトコンベア。

長く伸びるベルトコンベア。

1932年製の液体充填機。 レシピは70年前から変わらない。

1932年製の液体充填機。 レシピは70年前から変わらない。

出荷です。いってらっしゃい!

出荷です。いってらっしゃい!


 

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