スタンリー・キューブリック(1928-99)の偉業を一堂に収めることは「不可能」といわれていた回顧展。監督として『恐怖と欲望』、『非情の罠』でスタートしたキューブリックは構想・準備段階から装置・脚本、完成まで全てを掌握する「完全主義者」として以後『スパルタカス』、『ロリータ』、広角レンズを使用した『時計仕掛けのオレンジ』、『シャイニング』、『フルメタル・ジャケット』と不可能な場面を可能にしていった。T. クルーズとN.キッドマン共演の『アイズ・ワイド・シャット』が遺作に。2会場で撮影機材やメモ、クロッキー、衣裳、主要作品の抜粋映像、写真他、作品が完成するまでの過程と製作姿勢を追える。
7月31日迄(12h-19h/木-22h火休)。