「教えることは、教員にとっては、とても孤独な作業なのです」
左からブノワさん、マリーさん、マチルドさん。
幼稚園教員マリーさん
教員という仕事は、教室で、ひとりで生徒たちと向き合います。それは、彼らと同じ空間で時間を共有するわけですが、それでいながら教員にとっては、とても孤独な作業なのです。ですから、授業後などに他の教員たちと色々話し合うことで、お互いの経験を交換し合って、それが教室での支えになるのです。
マチルドさんとはほぼ同じくらいの経験で、よく情報交換をしています。生徒の個人的な話から始まり、その生徒の家庭状況までをできるだけ把握し、何が今、それぞれの子供たちに必要なのかを話し合います。
同じ小学校の教員ブノワさん
それぞれの教員にはそれぞれ得意な分野があります。たとえば私の場合をいうと、それは音楽です。マチルドさんが先ほど子供たちに歌っていた『オウムの歌』は、僕が教えてあげたものなんですよ。もちろん振り付けも付けてね。美術が得意な教員に受け持たれた生徒たちは、自ずとその方向への可能性や機会が増えることになりますね」