養子斡旋のアソシエーション — 子供との出会いは 運命に近い。

 パリ郊外ノワジエル市にある養子斡旋のアソシエーション「Les Enfants de l’Espérance(希望の子供たち)」を訪ねた。インドやリトアニア出身の子供たちとフランスに住む親候補との間の橋渡しを目的とし、毎年約15組の新家族を誕生させている。


このアソシエーションを通じて家族となった親子たちの親睦会も定期的に開催されている。

 代表を務めるテレーズさんによると、フランスにおいて養子縁組は古くから存在するが、大きな市民権を得てきたのはここ20年くらい。「私も自分の三人の子供は皆インドから迎えた養子。私が子供を迎えた80年代、まだ養子の事実を周囲や子供本人に隠すことが多かったもの。現在はずっとオープン。隠している家族はもうないでしょうね」。加えて最近は養子を求める人たちの顔ぶれも広がった。すでに子供がいる人が新たに養子を欲しがる例は非常に多く、また独身で養子をもらう人も出てきた。
 だが養子制度が身近になるにつれ、おかしな現象も現れたと彼女は言う。子供のない夫婦の中には、「子供を育てるのが義務」と勝手に思い込んでいる人がいるのだとか。またごく少数ではあるが「子供は選択できるもの」という意識を持つ人も。「だから子供の写真を見せるのはいつも最後の段階。希望者にはその前に熟考してもらいます。子供を迎えるというのは、「どんな子でも受け入れる」覚悟が必要。選択という感覚は一切持ってほしくない。子供との出会いは運命に近いもの」ときっぱり。
 最後に赤ちゃんの時にテレーズさんのもとにやってきた子供たちについて聞いてみると…?「私は数学の教師だったのに子供たちはみんな算数が苦手でね。(笑)養子だからかなともちょっと思ったけど、現在二人の娘は芸術専攻。息子はロンドンでホテル勤め。彼らがいなければ毎年インドに行くこともなかったわ。私の世界がぐっと広がったのも、ひとえに子供たちのおかげなんです」(瑞)

Les Enfants de l’Espérance :
22 allée Paul Eluard  77420 Champs sur Marne
01.6411.0699


テレーズさんのご家族。三人の子供たちはみんなインドからやってきた。


妻と夫が外国人同士なら、子供が加わりさらにインターナショナルな家族に。


養子となった韓国人の子供を描く映画作品。「素晴らしい作品!」とテレーズさん。