「そもそもバトー・ムーシュは第二次大戦中、レジスタンスの活動家だった父が古い船を手に入れたのがきっかけなの」とシャルロットさん。1949年、水上バスとして運営を始めたが、徐々に観光事業へと発展する。父親の仕事を継ぐのは幼少からの夢?「まさか! 6年前まで、隣人はイノシシ、町の中心まで40km、カルカッソンヌの森で暮らしていたのよ。静かに絵を描いていたわ」と答える。二人をパリに引き寄せたのは、ほかならぬシャルロットさんの父親だ。 出会いは11年前。その前年に、モンテネグロからやってきたラデさんは、モンペリエでコスメ商品を輸出し始めたばかり。ある日、通りがかりの画廊で、裸男の絵を前に釘付けになってしまう。そして衝動買い。男性画家が描いたものと思い込んでいた『L’Orgueil du Coupable(罪ある男の自尊心)』。やってきたシャルロットさんを見て、全身に電撃が走った。やがて結婚。そんな二人を誰よりも祝福したのは、彼女の父だ。電話では、娘そっちのけで「〈弟〉に代わってくれ」というほどの婿びいき。ラデさんを実の息子のように可愛がった。6年前、二人目の子供が生まれる直前、二人はパリに移住。その矢先、父が他界しバトー・ムーシュの冒険がスタートした。
これから相手に期待したいことは? 前回のバカンスは? 夢のバカンスは? 最近、二人で出かけたイベントは? お気に入りのレストランは? カップルとしての満足度を5つ星でいうと?
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