釣り名人フレッドさんにあれこれインタビュー
釣り名人フレッドさんに釣りの魅力について語ってもらった。彼の釣りとの出会いは、16歳の夏に友人とスウェーデンに旅行したときにさかのぼる。スウェーデンにはたくさんの湖があり、たくさんの人たちが釣りをしていたのだそう。そのなかでも特に、ルアーフィッシングに魅了され、初めてルアーフィッシングを体験したのだった。夏のバカンスの思い出は、いまでもフレッドさんの記憶に新しい。その後も釣りに魅せられ続け、仕事も釣り関係の会社に就職。ルアーメーカー卸大手のラッキークラフトでヨーロッパ中の輸出入担当をしていた。その時に今の仕事仲間でもあるダヴィッドさんと知り合った。約3年間ラッキークラフトで働いた後、自分たちで釣り道具の会社を設立したく、会社を退職してアルチュールさんを加えた3人で釣りビジネスを始めた。前会社でつちかった経験をもとに、良質のルアーをフランスで売りだそうと、日本のルアーに焦点をあててビジネスを始める。日本のルアーの質は、他の国のルアーに比べて格段といいらしい。もちろん値段も少々高くなるのだが、まだフランスに入ってきていないルアーメーカーを売っていきたく、今年の2月に日本で開催された釣りフェアに行って自分の目で日本のルアーを確かめ、そのなかから特にいいと思ったメーカーReinsの輸入を始める。今までフランスにはなかったルアーメーカーで、ストリートフィッシャーの評判もよく、ビジネスはなかなか好調にいっているようだ。会社の倉庫にきちんと整理されたたくさんのルアーが並んでおり、ヨーロッパ各地に輸出している。ルアーに限らず、釣り雑誌も日本の雑誌を購読しているフレッドさんたち。フランスの雑誌と日本の雑誌を比べてみせてもらったが、確かに日本の雑誌は細かい釣りテクニック等が載っていてすごく参考になる。次なる目標は日本の雑誌のような釣りテクニックの本をフランスで出版したいそうだ。さて、ここでフランスで釣りをする方法を聞いてみた。フランスで釣りをするためにはライセンスを買わなければいけない。法律で決まっているのだ。年間ライセンス、1日ライセンス、女性向けライセンス… いろいろな種類のライセンスが存在する。これらのライセンスは釣り連盟や釣り道具屋さんで取得できる。(パリ釣り連盟サイトは右側に記載)フレッドさんいわく、「一番いいのは釣り道具屋さんで相談しながらどのライセンスを取ればいいのか聞くのがいい」らしい。魚の種類によって若干ライセンスが変わってくるからだ。ちなみにセーヌ川やサンマルタン運河でルアーフィッシングをしたいなら、年間費70ユーロ程度。ブローニュの森でも釣りたいならプラス25ユーロだそう。自分の希望によって変わってくるので、やはりお店の人に相談した方がよい。ちなみにその場ですぐにライセンスは発行されるそうだ。それと気をつけなければいけないのが、釣り解禁日だ。魚の種類によって若干違うが、大体4月初旬から10月初旬までが釣り解禁期。ちょうど天気がよく心地よい季節だ。冬は魚にとって繁殖期なので自然界のバランスを崩さない配慮。釣りビジネスをするかたわら、フレッドさんはフランスブラックバス協会の会長も務めている。彼は釣っていいブラックバスの大きさを以前の23cmから30cmに改定する書類を用意して規則を変更させた。23cmのサイズだとまだブラックバスは成魚に達してなく繁殖しないからだ。こういうところまで気が利くところが本当に釣り好きの証拠だろう。最後に、フレッドさんは日本人のストリートフィッシャーともっと交流を持ちたいのだそうだ。ぜひパリでフランスでルアーフィッシングをしたい人は気軽に連絡をくださいとのこと。
FRENCH TOUCH FISHING / フレッド・ミスネール
10 passage des Marais 75010 Paris 06.8918.0752
フレッドさん達の事務所
日本の釣り雑誌とルアーや釣り道具がが棚にいっぱい
地下にはルアーのストックがきれいに整頓されて置かれている
釣り解禁日を知らせる告知版
主に重いルアー使用時に使うリール
主に軽いルアー使用時に使うリール