![]() まずは溶解炉に吹き竿を入れ、ガラスの素を巻き付け、息を吹き込んでいく。ガラス工芸には、型を使った〈型吹き〉と、型を用いない〈宙吹き〉があり、フランスはバカラを筆頭に〈型吹き〉が強いが、暁史さんは、より作家性を表現できる〈宙吹き〉にこだわる。それから、バーナー、洋バシ、紙リンなどを使い、グラスの形を整えていくのだ。この間、夫婦コンビは、あうんの呼吸で手際よく作業を進める。「基本的に共同作業。皆と汗をかき、タイミングが合った時が一番嬉しい」。最後は徐冷炉に入れ翌日まで冷まし、完成。 さてこの後、吹きガラス体験をさせてもらったが、これがハマりそうな面白さ。どうも瞬間の判断力が決め手のようだ。優柔不断の私にはハードかしらん?「作品にはそれまでの人生が出ます」。イチロー似の暁史さんから、鋭い直球が飛んできた。(瑞) J VERRE : 5 bis rue Henri Boulard |
![]() これぞ吹きガラスの醍醐味の一つ。妊娠5カ月の悠倫子さん。 お腹の赤ちゃんと頑張ってる模様。
11月にカルーゼル・ド・ルーヴルにも出品。銀箔を使用したりと、日本的な技工との融合も暁史さんの作品の魅力。 |
