ダンス・エレクトロ– 若者が夢中。 「生きる喜び」を表現。

 最近、幼稚園児の娘が腕を大胆に動かす奇妙なダンスを踊り始めた。どうもフランスで急発展を遂げ、ティーンを夢中にさせている〈ダンス・エレクトロ〉の影響らしい。若者は、インターネットの動画で基本の動きを覚えた後、学校や広場、ディスコで踊る。踊りの技を競い合う「バトル」も、至るところで催されている。今月は、ダンス・エレクトロのドキュメンタリー映画『G始屍ation 四ectro』も公開。ますます注目のダンス文化を目撃するため、映画の出演者が参加するバトル・イベントを見学する。
 土曜の14時。レピュブリック近くの会場は、カラフルな衣装がまぶしいボーイズ&ガールズが大集合。薄暗いフロアの奥には、DJと審判3人が並ぶ。司会役が、バトル参加者2人の名前を呼ぶ。群衆がぐるりと取り囲む中、呼ばれた子は音楽に合わせ踊り出す。一人が踊る間、もう片方はニヤニヤしながら腕組みし、「自分の方がウワテ」と余裕ある表情を浮かべる。ダンサーの手足はキビキビ激しく、縦横無尽に伸び縮みする。順番に何度かダンスを披露した後、3人の審判が一斉に、よかったと思われる子の方を指で指す。ダンサーはスポーツマン精神にのっとり握手。さわやかな光景だ。会場はドラッグやアルコールに走る人は皆無。そして映画に出演する人気ダンサーグループSMDBが登場し、ダンスを披露する。回りは掛け声をかけ応援し、熱気と一体感が会場を包む。楽しむことに懸命になるって、本当に美しいのだ。
 実は、最初に映画のポスターを見た時、心の中で、「遅れてきた80年代っぽくてダサイ」なんて思ったっけ。本当にごめんなさい。SMDBは語る。「ダンス・エレクトロに政治的メッセージはない。でも〈生きる喜び〉を踊りを通じて表現したい」。くだらない政治にまるめこまれず、ダンスで今を楽しむ彼ら。そんな振る舞いは、かえって政治的にも有効な態度にさえ見えてくるから不思議だ。(瑞)

●ダンス・エレクトロのスターSMDBのサイト :
http://smdb.skyrock.com/


彼らのダンスは〈テクトニック〉とも呼ばれるが、実はそれは商標名。
「お金をもうけたい企業に取り込まれたくないから〈テクトニック〉と呼ばないで!」という声が多くの若者から聞こえた。

「ヘアカット、ポインティング、ローリング、ツイスト、バタフライ。基本の動きを押さえれば、簡単に踊れるよ」とSMDPのメンバー、マエストロ君。
 


 

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