ヴォルテール駅(9号線)周辺の散策に出かけよう。ヴォルテールといえば、啓蒙主義を代表する哲学者・作家。本名はフランソワ=マリ・アルエで、Voltaireという名はArouet L.J.のアナグラム(u=v、j=i)。駅を出るとすぐ目の前が区役所だ。その前は公園になっていてちょっとした憩いの場所。区役所を背にしてロケット通りを左に行くと、魚屋さんや荒物屋さんが並び庶民的な雰囲気の界隈になる。左手にのびるパシュ通りにあるタバコ博物館Musee du fumeurへ。タバコや葉巻の歴史や道具などを展示する常設展のほかに6カ月ごとの特別展がある。10月8日までは、17世紀から今日までの風刺画の展示・販売と、1920年代にドイツで作られていたユーモラスなタバコ入れやマッチさしの磁器の展示が行われている。特にこのマッチ人形は、製造元が倒産の際に鋳型を廃棄しており、再生産が不可能な貴重なコレクションだとか。ミュージアムショップでは、パイプやライターなどのタバコ周りの小物、書籍、ハイテクグッズなど、マニアックな商品を販売。
place Leon Blum 区民の憩いの場。
Le Musee du Fumeur
滑稽だけどどこかグロテスクなマッチさし。
Duizend夫妻のコレクション。