昨年秋にベルシーにてリニューアルオープンしたシネマテークの会員になり、週1、2回行っています。子ども向けの回はもちろん、映画博物館、また、上映も前よりきめ細かくなった気がします。 一番楽しみにしているのは月に1回か2回ある、無声映画を生伴奏付きで観るときです!楽しかったのは、昨年10月に、ルノワールの古い兵隊の生活に関する映画で、もう、おじいさんでしょうか、身体にハンディをかかえたアコーデオン奏者が熱演して、ルノワールのイマージュに生命を吹き込んでくれました。また、名人芸(多分フランスでもその道の有名な人)だと思ったのは、様々な擬音、つまりアコーデオンから出る風の音や、ボディをたたいた音、また、彼自身のはく息の音、つまり、どこからどこまで演奏で、どこが自然な部分なのか、全くわからなくなってしまうほど、このアコーデオニストは天才でした。 (野口) |
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パリ11区ラ・フォンテーヌ・オ・ロワ通り9番地にあるオヴニー編集部からスタッフの声…。 M:スイスから季刊の『グリエツィ』が届いた。誌名は中央スイスの地方語で「こんにちは」という意味らしいけれど、スイスからの季節の便りという感じで、楽しみなんだ。 D:スイスで暮らしている日本人を対象に5000部刷られていて、1998年創刊… T:取材、執筆、編集で大忙しの野嶋さんによると、創刊当時、目標にしていたのは、オヴニーだったらしいというから、うれしいね。 D:A4サイズで16頁一色刷と小振りだけれど、レイアウトもすっきりときれいだし、内容充実で読みがいがある。 M:最新号も、ル・コルビュジエが生まれた町、ラ・ショー・ドゥ・フォンの紹介から始まり、スイスの保険制度のノウハウやスイス在住の日本人ピアニストの活躍ぶり、そしてジュネーブのお寿司屋さん… K:連載6回目の〈子供の日本語を考える〉も、バイリンガル教育に興味がある人には、とても面白いと思う。 T:それにやっぱり、〈伝言板〉という5行広告欄。スイスでがんばっている日本人の生活ぶりがかいま見える。 K:パリのような大都市の日本人コミュニティーとは違った、身近な交流が感じられるよね。1979年創刊当時のオヴニーにも、こんな雰囲気を持った五行広告がかなりあったことが、思い出される。 D:紙面全体を通じて、お互い外国人同士、仲良く 助け合っていこうという匂いがある。 |
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