studio Shalaは、パリの東、モントルイユにある。日本人舞踏家が運営している小劇場で、2001年10月から活動を始め、定期的にコンサートやダンス、パーフォーマンスをおこなっている。 がらんとした空き地の一角にある一軒家の一階奥に小スペース、2階も改造してサロンをつくった。公演や劇場のレンタルによるわずかな収益を修理費にあて、アーティストたちが手伝い合いながら、改修作業は今でも続いている。 70年代後半、日本で前衛舞踏、実験演劇など、新しい表現方法を探求する動きが盛んだったころ、土方巽や寺山修司らの活動を手伝う若きアシスタントだった毬和恵(まりかずえ)さん。時代と所が変わり、今は自ら歌い、踊るだけでなく、若きクリエーターたちの指導や支援をする側としても、創作活動をしている。「できあがった作品の発表より、何かを生み出していく場として、このスペースを利用して欲しい」。お茶を飲みながら、語り合い、試しながら創りだしていく、そんな過程を大切にしたいと言う。 5月9、10、11日は〈Le Pacifique Esprit〉のコンサート。アコーデオニストの清水貴博さん、ギター、パーカッション、ドラムの5人が演奏する。 9歳のころから演奏をしている清水貴博さん(通称タカさん)は、高校時代に聞いたcobaの “新しいスタイルのアコーデオン音楽” に影響を受け、音楽家になることを決意。イタリアで勉強後、4年前からパリを中心に音楽活動に専念。コンサートの企画、PR、CD制作、ホームページ作成まで、すべてを精力的にこなしている。詳細はホームページとメールで*。(尚)
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*Studio Shala : 10 rue Sergent Babillot *www.geocities.co.jp/MusicHall/3501/ |