第101回目を迎えた発明コンクール「コンクール・レピーヌ」が今年もフォアール・ド・パリの一角で展開された。このコンクールの歴代の発明に「ボールペン」「芝刈り機」「プレス・ピュレ(ムリネックス)」「アスピヴナン」(毒吸引器)がある。
世界一(!)のグッドアイデアを持ち寄った399人の発明家のうち、150人に賞が与えられたが、今年の大統領賞は、コレーズ県から参加のマルティーヌ・ロズゴさんに。1997年から研究に研究を重ね、電気工のご主人と会社も作ったという。その彼女の発明品とは、地方の大手スーパーですでに試験使用されている、電池で動く2変速の買い物カート。研究には今までに30万ユーロ(2百万フラン)が注ぎ込まれているそうだ。
ゲーム、おもちゃ感覚だった発明は、今や趣味の範囲を超えて、自分の発明品で中小企業を運営したり、一獲千金を狙う人も多く、1日に15人くらいの割合で特許登録局に「アイデア屋」さんが訪ねてくるらしい。
このコンクールに参加した35%の発明品が、商品化に向けて企業などからコンタクトを受けるらしいが、現実には特許を取った発明品のうち5%が商品化のパスポートを手にするに過ぎないのだそうだ。 (麦)
文・写真 (美)&(麦)