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コンコルド広場が、殺風景なくらいに広々としたなあと思ったら、あっ、大観覧車がない! 42のキャビン、直径60メートル、総重量560トンの巨大な輪が、解体が始まってから1週間で姿を消してしまった。 絶対に立ち退かないとがんばっていた大観覧車の所有者マルセル・カンピオンさんだったが、裁判所から立ち退かない場合、一日につき1万5000フランの罰金という仮処分が下され、パリ市側も、解体されるまでは買い取り交渉は論外と強硬なため、「売値は300万ユーロでいかが」と、あっという間に心がわり。ガン・センターに多額の寄金をしたり、無料搭乗の日を作ったりしたカンピオンさんだったが、結局のところ、年10万ユーロの公用地借用代で年益410万ユーロというぼろもうけを隠すためのカムフラージュだったのだろうか。 「パリ中心、地上60メートルからの絶景」は昔話になってしまったが、一方で、これでようやく、ルーヴルのピラミッド→カルーゼル凱旋門→オベリスク→凱旋門と一直線につながるパースペクティブが取り戻せた、と喜ぶ人もかなりいる。(真) |
買い取り後の移転先はまだ決まっていないが、”La Roue de Paris” がラ・ヴィレット公園にそびえる可能性が強いという。
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