昨年夏にオープンしたベルシー地区のClub Med World。地下鉄14号線のCour Saint-Emillion駅に隣接した建物の中に入ると、雰囲気はバカンス村。ガラス張りの明るいゆったりとしたスペースに並ぶブティック、世界各国のガイドブックが並ぶサロン、籐椅子のおかれたカフェ。入り口横には日本人の料理人がいる回転寿司、地下にはスペインのタパス料理。そして500席もある地中海レストラン。吹き抜けになっているこの巨大な場所からは、ステージが見おろせ、ディナーショーが楽しめる。 お笑いショー、ジャズコンサートなど、日ごとに催し物が変わる。水曜日はサルサの夕べ。夕方7時ごろからラジオ局Latinaの生中継がおこなわれ、9時半からはデモンストレーションとダンス教室。そして10時からコンサートが始まる。すべてお膳立てされているクラブメッド形式で、受け身になってリラックスするのには良い環境だ。 ライブコンサートの楽しみというのは、ミュージシャンの演奏にくわえ、観客の盛り上がり方に接することだが、ここでは、昼間の会議と夜のディナーショーのパッケージに参加している団体ビジネスマンたちの姿も見られる。彼らは音楽にはあまり興味がなさそうで、バカンス気分を現実の世界に引き戻してしまうことも、たまにはあるようだ。(尚) |
*39 cour St- Emillion 12e 08.1081.0410 |