春近し。

パリには珍しい小春日和の午後、13区にあるParc de Choisyを散歩していると、私たちが心待ちにしている “春” を準備している人たちに出会った。
この人たちの名はjardiniers (ジャルディニエ/庭師)。パリ市には、公園などの公共施設で働く庭師が1556人いるそうだが、ここショワジー公園は10人の庭師が担当している。
今年は暖冬のおかげで例年より早く芽が伸びてきてしまっているので、今日はバラの剪定だ。次々と30cmほどに伸びていた枝を惜しげもなく切っていく。どの枝を切って、どの枝を残すかを見きわめるのはやはり日ごろの修練によるもの。掌中にグラスを置いて支える時の指の形に、3本~5本を残すのがコツだそうだ。こうした作業の成果で、6 月くらいから美しいバラの花を鑑賞できる。
5月にはパリ市の花壇コンクールがあり、ショワジー公園のテーマは、2000年を祝して「花火」。具体的にはまだ未定だが、敷地内の花壇に色とりどりのキンセンカなどを植えて、華やかな花火の大輪を咲かせる予定だそうだ。こうしたパリの公園の花壇用の苗は、すべてランジスにある園芸センターで育てられたものだという。 3月末までは、木々の剪定や、花壇を耕したり、肥料をまいたりと地味な作業が続く。
日に日に日照時間が長くなっていることを感じる今日このごろ、春がやってくるのももうすぐだ。(里)