新しいメトロ

マドレーヌと新国立図書館を結ぶ、自動運転の新しいメトロが開通しました。
1937年、モンパルナス=ポルト・ド・ヴァンヴ間に開通した14号線 (合流した76年からは13号線に)以来の、新線としては60年ぶりの路線です。
“Meteor”(Metro Est-Ouest Rapide) という天気予報みたいな名前はいつのまにか消えて、わかりやすく14号線。
フォションの前から入る Madeleine駅は障子のような壁の光に浮かぶ大空間を地下深く下りる。そして Gare de Lyon 駅には地下の熱帯植物園。Bibliothèque F. Mitterrand駅には巨大な円柱とローマ円形劇場風ホール…。ベルナール・コーン設計の駅は個性的でなかなか快適です。改札口から通路の頭上を、照明の扁平なダクトが伸びている。この、腹の光る龍みたいな管が天井をくねくねと走って、階段からホームまで誘導してくれます。ベルシーの管理室で集中制御された自動運転の電車は、オルリーヴァルと同じマトラ社の技術。ホームのドアと電車のドアが連動して開閉します。蛇腹でつながった6両編成の電車は、全線7駅7キロを時速40キロ、12分で走る。
昼間はまだ空いているけれど、運転手のいない最前席だけは、どの電車もいっぱいの人。遊園地気分です。
シャトレに戻って4号線に乗り換えた。薄暗くてうるさくて混んだ電車。でも、なぜか少しホッとしました。21世紀からパリへの帰還です。

(稲)