お勧めCD
パーティーは、Compay Segundo / Yo vengo aqui (GASA) で始めたい。セグンドの歌心溢れたギターで、ハバナの懐かしいリズム…。体があたたまったら、昨年のベスト・アルバム Afro-Cuban All Stars / A Toda Cuba Le Gusta (World Circuit) はどうだろう。10代の天才的な打楽器奏者やベテランの名ピアニスト、ルーベン・ゴンザレスなどが、極上のラム酒のようなまろやかな音で、キューバン・リズムの真髄を聴かせてくれる。
コンガの名人バレットの70年代の名演奏が詰まった Ray Barretto / Descarga Criolla (Palladium)をかければ、靴が勝手にステップを踏みはじめ、 Fania All Starsの華麗でエキサイティングなサルサがほしくなってくる。ファニアをバックに、サルサの女王セリア・クルスが “Cucala” や “Toro
Mata” を歌っているライブ盤なんかはどうだろう。 Salsa Caliente (Universal) のようなオムニバス盤も便利。ファニア、チェオ・ファリシアーノ、バリトンの美声オスカル・デレオン、今絶好調のシャランガ・ハバネラなどが勢ぞろい。
体を密着させてスローなボレロという気分になったら、Freddy (Melodie)。金持ちの家で掃除や洗濯をした後、フレディーは150キロの巨体を引きずってハバナのバーやホテルをまわり、深いアルトで女の孤独と愛を歌っていたという…。