ヒップ・ホップ・ミュージック N° 417 1998-06-01 フォールム・デ・アールの地下からサント・ユスタッシュ教会へ抜けようとしたら、歯切れのいいヒップ・ホップ・ミュージックのリズムに合わせて、数人の若者が順番に中央に進み出て踊っている。 フリがみごとに決まると、まわりを囲んだ、同じように野球帽、ジョギングパンツ、ナイキやリーボックのシューズできめた観客から拍手が飛ぶ。フリは、基本的には10年ほど前に流行ったブレークダンスだが、toupie (写真のごとく、頭を軸にしてコマのようにクルクル回る) など体操的な要素の強い、新しいフィギュアも加わっていてかなりの運動量。 「ここには、素晴しいヒップ・ホップ・ダンスのグループ Aktuel Force の連中もやってくるんだ」「なぜフォールム・デ・アール?」と尋ねてみたら、「ヒップ・ホップは郊外に住んでいる若者たちの文化。そこで、パリの北や西からの郊外線が集中しているフォールム・デ・アールが、格好の舞台になる。それに人出が多いから踊っていても張り合いがあるしネ」とマルタン君が答えてくれた。 (真) Share on : Recommandé:おすすめ記事 電子タバコの普及にも ひと役かっている。 故郷アルジェリアにちょっと似ている。 「多様で多彩」な地区。 本物のショコラに導かれて。 肉体と精神のコントロールは自転車で。 コミュニティの連帯感。