「耐えられない発言だ。パリ市民は誰もこんな発言は信じない。ホームレスの数を少なめにするのは政治的な意図だ」
“Ces propos, repris par certains parlementaires, sont insupportables. Aucun Parisien ne peut donner foi à de telles déclarations. Je déplore une volonté politique de minorer le nombre de SDF”
国土連帯相付ドノルマンディ閣外相が、「1月末のイル・ド・フランス地域圏のホームレスは50人」と発言したことに対して、2月11日付のジュルナル・デュ・ディマンシュ紙で、ルイ・ガロワ連帯関係者連盟会長が厳しく反論した。(ホームレスの数に関しては、数字コーナー「連帯の夜」を参照)。
ガロワ会長は、元EADS(エアバス・グループの前身)、フランス国鉄、アエロスパシアルなどの会長を務めた人物で、現在でもエール・フランス、エコール・サントラル・パリ校、La Fabrique de l’industrie (産業・社会・経済の関係に特化したシンクタンク)などの取締役を兼任。
マクロン大統領が、大統領選のキャンペーン中に「2017年の年末までには、路上生活社を皆無にする」と宣言したことに対しても、「無理な期限を決めるより、抜本的なアクションを」と強く批判している。「ホームレスは50人」発言は、国土連帯相付ドノルマンディ閣外相だけでなく、マクロンの政党「共和国前進!」に属する数人の議員が口にしている。