1月22日(火)〜2月23日(土)
アレッサンドロ・スカルラッティ作曲による『Il primo omicidio カイン、あるいは最初の殺人』(初演は1707年、ヴェネチア)がパリ・オペラ座で初上演される。
旧約聖書中の「人類最初の殺人」、アダムとイヴの息子カインによる弟殺しを、鬼才ロメオ・カステルッチが演出、照明、衣装を手がけ、バロック・オペラの師ルネ・ヤコブス指揮。
作品はオラトリオだが、本公演ではオペラ形式で上演。オラトリオは通常、楽譜を前にコンサート形式で歌われ、ジェスチャーなどを交える程度だが、これをカステルッチが舞台作品として作り上げたものだ。
オラトリオは教会内ではなくオラトリオ(祈祷室)で宗教音楽を演奏していたものを起源とし、世俗的な音楽も取り入れながら発達した音楽形式。スカルラッティは30曲ほどのオラトリオを書いている。