ロバート・クラム 旧約聖書の『創世記』 2010-06-01 本 0 ●Robert Crumb “La Genèse” 『フリッツ・ザ・キャット』や『ミスター・ナチュラル』の生みの親、ジョプリンの『チープスリル』のジャケットでも知られるロバート・クラム(66)。彼が描く女たちの、超ミニスカートからはみ出る太も [...]
他を寄せつけない政治風刺漫画 2010-03-01 本 0 Les Requins Marteaux発行。7.5€。 ●Willem “Casse toi pauvre con!” しばらく前に、ヴィレムの反骨精神溢れるナンセンスBD『Cœur de chien(イヌの心臓)』を紹介したが、彼 [...]
HOMMAGE A MARCEL GIUGLARIS — 故マルセル・ジュグラリスさんに捧ぐ 2010-02-15 本Profil / Media:話題の人 0 「心は日本人」 マルセル・ジュグラリスさんの数多い思い出の中でまっさきに思い出すのは1973年1月にベトナム和平協定が調印される直前に、まだサイゴンといっていた町の外人記者用のプレスセンターがあったコンチネンタル・ホテルの前でばったり出会った時のことだ。サイゴンの空港には入国を [...]
20万部を売った写真集 2010-02-01 本 0 ●Izis, Paris de rêve パりを撮り続けた写真家というと、ドワノーが真っ先に頭に浮かぶだろう。生まれがよかったせいもあるけれど臆せず人々の間に入り込み、そのノリで彼らの生き生きとした表情を正面から切り撮ったドワノーの写真は、一つの物語。 それに引き換え [...]
バンド・デシネ:フロランス・セスタックの新作 2009-10-30 本 0 ●Florence Cestac “Je voudrais me suicider mais j’ai pas le temps” ロバート・クラムの新作『創世記』を買いにいったら売り切れ。がっかりしていたら目に飛び込んできたのがフロランス・セ [...]
ポルトガルのコミック;Le plus Mauvais Groupe du monde 2009-07-01 本 0 ポルトガルのコミック作家、ホセ・カルロス・フェルナンデスの作品が初めて仏訳されて陽の目を見た。 セピア色の町は、ポルトガルでもどこでもない。住んでいる人の名前から判断すると東欧の町らしいが、時間や地理の軸から落っこちてしまったようだ。人の影がなく、思い出の品を捨てるためのポスト [...]
『肛門交響曲集』 Anal Symphonies 2009-04-30 本 0 またまた640号で取り上げたヴィレム。ごめんなさい。でも好きだからしょうがない。プレゼントにもらったばかりの『肛門交響曲集』は、人間が所有する穴たちの可能性についてつくづく考えさせられる! 快感、時には悪感と共に慣れ親しむ穴たちの話だけに、せりふなしで~す。 表紙は読者にとっ [...]
Controverses 2009-04-01 本 0 写真は、誕生以来、論争、スキャンダル、裁判のもと。ダニエル・ジラルダン、クリスチャン・パーカーの共著は、「写真の法的、倫理的歴史」という副題付きだが、見てどきっ、読んで考えさせられ、手放せなくなる。 約30万ドルで売買されたというビスマルクの老いもあらわな死に顔、ナチスに絞首刑 [...]
Bande dessinée : Esthetique & filatures 2009-03-02 本 0 今年のアングレームBDフェスティバルでも話題になった1冊。シナリオは自身でも子供向けのエネルギーがほとばしりそうなBDを描いているリザ・マンデル、絵は、ロバート・クラムなどの影響を受けながら今の強い女たちを描いてきたTanxxx(本名はマチルド・アルノー)。 二人が合作したらど [...]
Robert Capa / La collection 2009-01-30 本 0 スペイン市民戦争、日中戦争、第二次世界大戦、インドシナ戦争などに従軍し、生と死のボーダーラインで闘う人間たちを撮り、ヘミングウェイやピカソに気に入られ、イングリッド・バーグマンだけでなく数多くの女たちと愛し愛され、浴びるほど酒を飲み、ニコンを手にしたまま地雷で爆死した写真家とい [...]