ダニエル・ビュラン展 Le Musée qui n’existait pas 2002-08-01 アート 0 ポンピドゥセンターが地下から最上階まで、ダニエル・ビュラン(1938-)一色になってしまった。センター外壁の縞模様のダリアの写真や、エントランスのストライプの旗は、まるでここでは初のビュランの個展を喜んでいるかのようだ。 6階メインの展示スペースには、各30m2で70の小部屋 [...]
アフリカ彫刻の秘密。 “Afrique secrete” 2002-07-01 アート 0 私たちの多くは、美しいアフリカ彫刻に強烈に惹き付けられているにもかかわらず、その役割や意味などほとんど知らずに通り過ぎている。実はアフリカ彫刻のほとんどは、儀式のためにつくられている。 コンゴのンベベ族は村が滅びないように、首長が亡くなるとその爪を抜く。爪は過去に亡くなった王 [...]
ウィリアム・クライン “PARIS+KLEIN” 2002-06-01 アート 0 パリ 途切れない 騒音 そこかしこで 聞こえる 喧騒 動くものの音 色の出す音 動いている パリの色 白 黒 黄 赤 青—白—赤 緑—白—赤 赤—黄 黄金 そしてまた 白 そして 黒 音 やって来る 様々な音 響く [...]
抽象絵画への道。 Mondrian de 1892 a 1914 Les Chemins de l’abstraction 2002-05-01 アート 0 アーティストが、未知の独自のスタイルを見つけるため、試行錯誤している時期の作品は刺激的だ。そこには惑い、ためらい、失敗と発見がある。また、彼の中に育ち続けるであろう芽が見える。 この展覧会は、20世紀の偉大な抽象画家の一人、オランダ人ピート・モンドリアン(1872-1944) [...]
心の中の未知の世界を探る。 La Revolution surrealiste 2002-04-01 アート 0 ロンドンのテイトギャラリーに続き、ニューヨークとパリでも大規模な展覧会が開催され、シュルレアリスムの人気が再燃しているようだ。ポンピドゥセンターでのこのエキスポジションは、2度の世界大戦の間にパリで活動したシュルレアリストたちの作品から、この芸術運動の発展経過を探るものだ。 [...]
建築家の心を持つ写真。 Lucien Herve 展 2002-03-01 アート 0 「建築家の心を持つ」写真家としてル・コルビュジエから信頼を得、彼の作品を初め、多くの建築写真を撮影してきた、現在91歳のルシアン・エルヴェの代表作180点。こんなに美しい建築写真がほかにあるだろうか? リュシアン・エルヴェは、1910年ハンガリーのユダヤ人家庭に生まれる(本名 [...]
パレ・ド・トーキョーがオープン! 2002-02-01 アート 0 新しい感覚のアートセンター、Palais de Tokyoが1月21日にオープンした。”Site pour la creation contemporaine” という名のもとに、美術、音楽、映像、ファッションといったジャンルを超えた同時代のクリエーショ [...]
犯罪としての絵画、近代化の呪われた部分。 “La peinture comme crime” 2001-12-01 アート 0 フーコーが、近代における権力の構造を、理性によって自発的に服従する「権力の自動化」と暗示したのは、パノプティコンと呼ばれる刑務所の構造からであった。一望監視施設、つまり中央から常に監視されている、と思う心理を中心とした自動服従システムは、いかに合理的に人間をコントロールするかを [...]
現代美術に国境は存在するのか?”Des Territoires” 展 2001-11-01 アート 0 パリ国立美術学校で『Des Territoires』展が開かれている。ジャン=フランソワ・シュヴィリエは同校の教授でもあり、1994年から「現代社会におけるアートと情報」をテーマに公開授業を開始した。そこは生徒でなくても誰でも自由に参加でき、アーティストや知識人など多様な人々の [...]
本腰をいれて制作活動を開始。 2001-10-01 アート 0インタビュー パリには、以前からイラストレーターの仕事をしながら滞在していた佐野智香(ちか)さん。1年半前に一念発起して、今までに習ったことがなかったフランス語の勉強をソルボンヌの文明講座で始めた。それもひと段落がつき、現在学生からアーティストへの身分変更を検討中。これで気持ちを切り換え、し [...]