ウィリアム・クライン  “PARIS+KLEIN”

パリ 
途切れない 騒音 そこかしこで 聞こえる 喧騒 動くものの音 色の出す音 動いている
パリの色 白 黒 黄 赤 青—白—赤 緑—白—赤 赤—黄 黄金 そしてまた 白 そして 黒 
音 やって来る 様々な音 響く 道々に どこもかしこも いっぱい いつも 群 衆 一塊になってまとまって まとまりなく 
人類 歩く 存在 次から次へと なにかのために なにかに対して 大衆 活力 パレード スローガンを掲げた 貼った 仮装した 制服着た 声 叫び 泣き声
動き 音 ひそひそ話 手、手、手 愛撫 抱擁 騒ぎ 騒乱 あちらこちらへ すべての感覚 歩く 絡み合う 形がなくなる 輪郭あらわれ 生成する 
顔 声 開かれた 仮面をし 歌いながら 笑いながら 食べている 誇り持ち 常 に 動いている 方向
声 顔 構えた というよりも 盗られた 承知のうえで 知らぬ間に
時には それでも 視線 証言者 観察する 観察者 警戒している すこし 見ている その刹那 
絶え間なく流れる その瞬間をもう過ぎた 
パリ

クライン パリに入ったニューヨーク 
ひしめき合う音 
混沌 群衆のカオス 騒音の混沌 人混み 祭り ダンスパーティー 葬儀 混沌 しかし 意図された 収まった 固定された 不動にされた 写し撮られた 
写真 一瞬 音のスナップ 終わり 絵がない 音もなく または ずっと永遠に 音にされた記憶 
彫像でさえ ひとつ 墓場で ぽつりと 空でないイマージュ ない 無がない ないがない どこにもかしこにもある しかし しかし 遠く 高く でも 聞いて!
光 窓 塔が姿を現す 見張っている 空虚 生きている 一度も 静寂 
クライン
+ 
パリ

色の物音

(ヤン)

*Maison Europeenne de la Photographie :
5-7 rue de Fourcy 4e M。 Saint-Paul
9月1日まで 11h-20h 月・火・祭休
同美術館内で彼の作品をビデオ上映
“Qui etes-vous Polly Maggoo? (1966)
“Mohammed Ali the Greatest” (1964-74)
“Contacts” (1988) コンタクトを見ながら、一連の写真の中からどのように一枚を選びとるのかをクライン自身が説明。30枚の写真に言及する。
“…タイツだけでなく、パンツも!” 下着ブランド DIM のコマーシャル。


Auke de Vries展
Paris, Sculptures et grands projets

 オブジェを構築したアウク・ド・ヴリースの作品は植物的である。ほとんどは金属でできていて高さは50センチほど。茎の先に、時には抽象的、時には具象的な様々な形のオブジェを生やし、弱々しく頭をもたげている。風にゆらめきながら成長する森の茂みの草木のようだ。
 またそれは線画のようでもある。一本の線から始まり、地面から徐々に離れながら空中に字を書くように、自分のフォルムを探している。それは、グラフィックデザイナーだった作者のキャリアを想起させる。
 彼の小さなオブジェは高さ25メートルのモニュメントになり、バルセロナ、ハノーヴァー、ロッテルダムなどに設置されているが、その制作過程を追うのもまた興味深い。ナイーブさ、弱々しさ、はかなさが少しずつ消滅していき、なにもかもが決定的となる。作品が持つメッセージはその大きさにも係わるようである。
 近作は、デッサンと写真のモンタージュでパリのために想像した空間プロジェクト。シテ島の警視庁脇に現れたモニュメントや、また、パラシュートで落ちてきた死人のような、国防省の庭の木にぶら下がるモニュメント。これらの作品はプロジェクトを実現させようとするよりもむしろ、彼の視覚化されたパリの印象を物語るポエムなのだ。(蘭)

*Institut Neerlandais:
121 rue de Lille 7e 6月23日迄(月休)


●Suzanne DOPPELT
蠅の死骸、赤ん坊の頭の形に彫られた歯、5本指のフォーク。コルシカの魔術を題材にした写真作品。そこら中から見つけてきたオブジェの写真は、まるで日常の中の考古学的発見物のよう。6/8迄
Fnac Forum des Halles:
1-7 rue Pierre-Lescot 1er (日休)
●Jon ONE
ハーレム生まれ、38歳。NYの地下鉄の落書きに始まり、80年代初頭からグラフィティアーティストに。暗闇に炸裂する色のぶつかり合い。 6/15迄
Galerie Speerstra:
4-6 rue du Perche 3e
●<Parcours St-Germain-des-Pres>
カフェ・ドゥ・マゴ、ルイ・ヴィトンにディオール、リキエル。サンジェルマン・デ・プレ地区のカフェやブティックがコンテンポラリーアートで溢れる。詳細はサンジェルマン・デ・プレ広場の案内所で。6/18迄
●<L’Or des Iles>
インドネシア、マレーシア、フィリピンの装飾品の数々。6/29迄
Fondation Bismarck:
34 av. de New-York 16e(日月休)
●<L’Art, c’est secondaire.>
パリ国立高等美術学校2000-2001年度の卒業制作作品展。6/30迄
Ecole nationale superieure des Beaux-

Arts: 13 quai Malaquais 6e

●Jiri CERNICKY (1966-)

チェコ人Cernickyのフランス初の個展。見たものはすべて石になるというギリシャ神話のメドゥサが、現代社会で石にしたものは? インスタレーション、ビデオ、写真、オブジェによる作品。7/6迄

Galerie Lara Vincy: 47 rue de Seine 6e

●Arnulf RAINER (1929-)

何重にも厚く重く絵の具を塗り重ねていくというスタイルをRainerが始めてから50年が経過した。過去10年間の近作を展示する。7/26迄

Galerie Lelong: 13 rue de Teheran 8e

●James TURRELL (1943-)

Turrellの作品の滲み出るような光には確かな存在感がある。新しいギャラリースペースのために特別に設置されたインスタレーション作品。7/27迄

Galerie Almine Rech:

127 rue du Chevaleret 13e

●<Ingres, les cartons de vitraux des collections du Louvre>

アングルがデザインした、フェルディナン王子の死に捧げてつくられたサン=フェルディナン礼拝堂と、サン=ルイ・ド・ドルー礼拝堂のステンドグラスの、1842-1844年に制作された下絵。9/23迄 ルーヴル美術館(火休)