博打好きがこうじて。 2015-03-17 三面記事 0 強制売春が行われていた家。 —やっぱり、春先ってのは気分がいいや。よぉ、八っつぁん、今日はここらで仕舞ぇにして、河岸(かし)で一杯しっかけたら、いつもんとこにしけ込もうじゃねぇか。 —熊公の博打好きにゃ困ったね。こっちは財布がもたないよ。 —お足がねぇのはお互い様だ。 [...]
冤罪(えんざい)か不干渉か? 2015-03-07 三面記事 0 SNCFムーラン駅。 周防正行監督の映画『それでもボクはやってない』は、満員電車の中で痴漢(ちかん)に間違われ、無実にもかかわらず有罪判決を受けた男性の実話をもとにしている。いわゆる痴漢冤罪は日本では何件もあり、濡れ衣を着せられた者の中には、死をもって疑念を晴らそうと、警察署の [...]
21世紀フランス版『忠臣蔵』 2015-01-17 三面記事 0 『忠臣蔵』といえば、日本では年末年始の時代劇の定番となっているが、かの福沢諭吉は『学問のすすめ』で、赤穂浪士の討ち入りを野蛮な因習として批判した。しかし、彼が文明国として憧れたフランスでも、昨年の年末は、とある「あだ討ち」事件がメディアをにぎわせた。 フランス南西部に [...]
税務署に殺された男。 2014-12-24 三面記事 0 脱税や申告漏れで追徴金をとられたり、刑務所に入れられるといった話はよくあるが、さすがに死刑になったという話は聞かない。まして月決めで定額納税している善良な市民が税務署に「殺された」となれば、常軌を逸している。だが、そんな記事が11月末のパリジャン紙に載っていた。 パリの東、ク [...]
財布の厄介もの500ユーロ札。 2014-12-09 三面記事 0 朝のパン屋でクロワッサンを買おうとして20ユーロ札を出すと、「アンタ、何考えているのよ! つり銭がないわよ!」と店員に怒鳴られた。前の晩の寝つきがよろしくなかったのだろうか。あまりに度を越した反応に、「商売人ならつり銭ぐらい用意しておけ」と反論する気にもならず、「3 [...]
父娘愛の果てに。 2014-11-18 三面記事 0 今から2年前の11月、アミアン高裁で52歳のドニという電気技師に禁固5年(うち3年は執行猶予付き)が下った。罪状は自分の二人の娘(裁判当時31歳と29歳)に対する強姦(ごうかん)罪だった。だが彼女らには被害者という意識がなく、むしろ自分たちの関係が「ごく自然な恋愛」であるとして [...]
行方不明の舞台労働者たち。 2014-11-07 三面記事 0 9月末頃からフランス各地で奇妙な「尋ね人」の張り紙を見かけるようになった。一見したところ行方不明者の顔写真と連絡先、最後に目撃された場所が書かれているだけだが、なぜか「歌手」や「照明技師」などの職業の人が多いのだ。ふと、反体制的な芸術家を大量に検挙し粛清した南米の独裁国家にいる [...]
刑務所内から詐欺。 2014-10-18 三面記事 0 日本でお年寄りを狙った「オレオレ詐欺」が頻発するようになってから久しくなる。しかし、フランスでも同様の犯罪はあるようだ。9月27日付のパリジャン紙が報じるところによると、そのレベルもかなり高いようだ。なんと、刑務所の中にいる囚人が同じ方法で多数のお年寄りから金を奪い取っていたと [...]
SNSにも戸は立てられぬ。 2014-10-07 三面記事 0 9月22日付パリジャン紙。 9月10日にナンシー市で起きた一つの事件が、パリジャン紙をはじめとしたメディアやインターネットの上で物議をかもしている。市の中心部の公園のベンチで携帯電話を見ていた障害者の女性を、15歳の少女たち4人が取り囲んで罵声(ばせい)を浴びせ、平手打ちを見舞 [...]
通学日数の改革に反対! 2014-09-20 三面記事 0 9月6日、黄色い安全チョッキをまとった大人や子供たちがパレ・ロワイヤルの広場に集結、気炎をあげながら土曜のパリの町を行進した。とはいえ、交通安全週間のパレードではない。あらたに施行された公立学校の通学日の増加に反対しているのだ。 受験地獄を味わっている日本の子供たちにはうらや [...]