Stand Up(立ち上がれ)と題されたグループ展が開かれている。米大統領選挙でトランプ勝利の直後、オーナーのドロシー・ポリーさんが政治的、社会的活動をしているアーティストたちを招いた。アメリカ人のドロシーさんは、6歳の時にフランクリン・D・ルーズベルトに恋をして、民主党シンパになった。長年住んだパリで2006年に画廊を開き、08年末から09年まで「パリのオバマ」、12年には「オバマのアメリカ」と題した展覧会、68年パリ5月革命の写真展など、政治色の強いアートイベントを展開してきた。今年の米大統領選挙の民主党予選ではサンダース候補の支援集会を開いた。「トランプは自国だけでなく、民主主義と世界にとっても危険。医療保険制度改革など、オバマがやったことをすべて無にするのではないか」と危惧する。今後は在米記者や政治家のスカイプ講演会を開き、トランプ政権の行方を話し合う機会を作りたいという。12月19日までは、移民問題や人種差別と闘う画家のブルース・クラーク、人権、反戦の活動家で画家・ミュージシャンのピーター・ヤロウ、ソーラーエネルギーを貧困地域に広げる彫刻家スコット・クリングらの作品を展示している。(羽)