Ovni --| Numéro 820

ノルマンディーの作家と食 〈12〉

モーパッサンの小説『ベラミ』(1885年)の主人公デュロワは、ノルマンディー地方出身の庶民。花の都パリにやって来たとはいえ、その住みかは労働者などの低所得者用のみすぼらしいアパルトマンだった。「食物の匂いと便所の匂いとの混り合った重苦しい臭気、脂垢(あぶらあか)と古壁との澱(よど)んだ匂い、どんなに風を通してもこの住居...

民主主義をアートで表現、ドロシーズ・ギャラリー。

画家のブルース・クラークさんとドロシーさん。  Stand Up(立ち上がれ)と題されたグループ展が開かれている。米大統領選挙でトランプ勝利の直後、オーナーのドロシー・ポリーさんが政治的、社会的活動をしているアーティストたちを招いた。アメリカ人のドロシーさんは、6歳の時にフランクリン・D・ルーズベルトに恋をして、民...

引退の意思

「これまで妻と子供たちに数々の試練を強いてきたように思う。これからは彼らの身近にいる時なのだ 」 11月20日ニコラ・サルコジ前大統領は、大統領選の右派予備選挙で20.6%しか得票できず、フランソワ・フィヨン、アラン・ジュペに大差をつけられて決選投票に残れなかった。同夜、選挙本部で、「こうなってしまったが、い...

栄養満点のアルジェリア風スープで冬を乗り切ろう!

Chorba Algérienne 今はひと昔、アルジェリアに何度か通訳の仕事で出かけたのだが、お昼には決まったように、庶民的なレストランでショルバと呼ばれるスープをとっていた。今でも、子羊肉のクスクスを作った翌日に、まだ野菜が残っているブイヨンをミキサーにかけて、このショルバを作っている。いつもクスクスが残っている...

マダム・キミのシルバーラウンジ:12月1日号

 半田薫次郎さんは85歳。大阪で中学2年の時、終戦を迎えた。日本では広島大学の仏文科卒。36歳の時、68年パリ5月革命の頃、ソルボンヌ大学で現代フランス文学を専攻した。父親は食品店を営み、今は妹さんが引き継いでいる。万年学生を自認する半田さんは、パリで通訳をしたり、80年代にはアルジェリアの日系プラントで数年、通訳とし...

Laurent Favre - Mot|ありきたりじゃない至福の菓子にため息。

年末が近づくと、なにかと友人宅を訪問する機会が増えるもの。で、アタマを悩ませることになるのが、その際の手みやげのアイデア。パリにケーキ店は数多くあれど、決してしつこくなく個性的で控えめな甘さにシビレルお菓子なら断然ココです! ヒゲとタトゥーというハードな外見とはうらはら、バニラの香りが大好きというパティシエの...

Jupiter-Okwess “Troposphère 13”

今年はコンゴ・ルンバ(リンガラ音楽)の立役者、パパ・ウエンバが亡くなったけれど、首都キンシャサのポップミュージックは衰えを知らない。その熱い核は、今年50歳のカリスマミュージシャン、ジュピター・ボンコジとオクウェス・インターナショナルだ。失業に苦しむキンシャサっ子の気持ちを歌った名曲『Congo』が入っている『...

メリエスから3Dまで、機械としての映画。

De Méliès à la 3D :  La Machine Cinéma 影絵のように美しいリュミエール兄弟のフィルム。 映画は 「芸術」、だけではない。「メリエスから3Dまで」展は、映画が「科学技術」の申し子であることも教えてくれる。1936年創設のシネマテーク。開館以来、フィルムを中心に関連資料を収集して...

鑑賞者の想像を超えてくる『 L’Ornithologue 鳥類学者』

ピュアな驚きに満ちた傑作。「予備知識ゼロ」で出会ってほしいが、全くイメージが沸かない作品は鑑賞の選択肢にも入らないと思うので、やはりここで紹介したい。 渓谷を走る深緑の大河。フェルナンド(ポール・アミー)は、黒いコウノトリを観察する鳥類学者だ。鳥を双眼鏡で追ううち、急流にカヌーごと呑み込まれた。幸い巡礼路を進む若...

9万8千人

 教育省の発表によれば、バカロレアなどの資格を得ることなく学業を離れた若者は9万8千人。フランソワ・オランドが大統領になった2012年は13万5千人だったので、大幅に減少したことになる。 「私たちの政策が実りを結んでいる」とヴァロー・ベルカセム教育相。...
 

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