大資本 vs 村人。映画「Cyril contre Goliath(シリル対ゴリアテ)」

©JHR Films

 羊飼いのダビデが巨人ゴリアテと戦った旧約聖書の話から、弱小者と巨大な力を持つ者の対決を「ダビデ対ゴリアテ」という。ダビデを作家のシリル・モンタナに、ゴリアテをファッション・デザイナーのピエール・カルダンに例えた新作ドキュメンタリー(トマ・ボルノ監督)が「eシネマ」で公開中だ。

 南仏のラコスト村でサド公爵の城を2001年に購入したカルダンは「城を改修し、文化施設とホテルにする」と約束して城の周りの家40軒を買収した。しかしその話は忘れ去られ、唯一のカフェも無くなり、城の周りから住人が消えた。ラコストで育ったシリルは故郷の現状に驚き、「ゴリアテ」に立ち向かう。

 人口400人の村は、マン・レイなどアーティストが多数滞在したところ。アーティスト、外国人滞在者、村人が隔たりなく交流する文化があったが、一人の大金持ちの思惑で村が消滅しかねなくなった。映画は、徒手空拳のシリルが試行錯誤しながら進む様子を描いている。「ここには素晴らしい人もいるが、国際的な私とはレベルが違う」と言い放つカルダン。この種の現象は世界中で起きているという。山間の小さな町を故郷に持つ(羽)にも他人事ではない。(羽)

「e シネマ」で見るには www.25eheure.comで登録し、映画館を選ぶ。*自分の近くの映画館の上映がない場合の裏技は「Mon
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