警察暴力の裁きを求めるルゲさん。

破棄院の判決前に、ルゲ事件の究明を求めてパリ裁判所前で会見を行ったルゲさんの弁護士、アタックの事務局長、ルゲさんを支援する野党国会議員たち。

2019年3月23日。ニースで黄色いベストのデモに参加していたNGO「アタック」の活動家ジュヌヴィエーヴ・ルゲさん(73)は警官から突き飛ばされ道に倒れ、肋骨が折れ、頭蓋骨にヒビが入る重傷を負った。

3月25日、ニースの検事は「警官はルゲさんに触れていない」と述べたが、数日後に警官の一人がルゲさんを突き飛ばしたことを認めたため、同日、警官の関与を認めた(ニースの検事は後日、マクロン大統領が困らないように、警察の関与を否定した、と供述)。4月に入り、独立系メディア「メディアパルト」は、ニースの検事の依頼でルゲさんの負傷の原因を調査した管区の警視が、当日の治安を指揮した警視の伴侶であることを暴露した。ルゲさんは4月29日、治安を指揮した警視とアルプ・マリティーム県知事を訴えた。

警察官により突き飛ばされて地面に倒れたルゲさん。

5月15日に退院したルゲさんには後遺症が残っているが、「よくなり次第デモに行く」と抵抗運動を続ける意志は強い。裁判はニース裁判所が担当していたが、訴えられた側と事件を調査した側が近い関係なので公正な裁判はできないと、アタックとルゲさんは裁判を別の裁判所に移すことを破棄院に要求した。7月10日、破棄院はリヨンの裁判所に 「ルゲ事件」を移すことを命じた。ルゲさんの警察暴力との闘いは、ようやく正常な形で始まろうとしている。(羽)

 


 

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