●Hofesh Shechter『Political mother』
ダンスの殿堂として知られるパリ市立劇場の今シーズンを初っぱなを飾るのが、英国の新鋭ホフェッシュ・シェクターの新作公演。新作といっても英国などでは公演ずみで評判も上々。
シェクターは、イスラエルのバットシェバ舞踊団で活躍しながら本格的にドラムやパーカッションを習ったという、ダンサーであり、ドラマーであり作曲家というマルチな才能を思う存分発揮するただいま大注目の振付家だ。
昨年の公演でも彼の多才ぶりが感じられたが、『ポリティカル・マザー』では、この世の〈リアリティ〉を追求し、 権力 に対する個というテーマに果敢に挑んでいる。ドラムとエレキギターが刻むビートに、光と闇が交錯する。(里)
Théâtre de la Ville : 21日~25日 20h30
25日のみマチネ15hあり。25€-15€。