456€
4月15日、パリ郊外ゴネス市の雇用センターPôle emploiを訪れたサルコジ大統領は〈Plan de Rebond pour l’emploi 雇用のための再飛躍プラン〉を発表した。配偶者が就労しているなどで、失業手当など一切の手当を受けていない36万人を対象にしたもので、CGTを除く4組合と経営者側が合意に達したもので、5月末から実施される。36万人のうち17万人は企業、地方自治体、協会などに〈Contrat aidé 援助契約〉によって採用される。7万人は6カ月から1年の研修を受け、月650ユーロを支給される。これらの措置からもれた約7万から11万人には、〈Aide exceptionnelle de retour à l’emploi 仕事復帰のための特別援助〉という名目で最高6カ月間、配偶者の収入いかんにかかわらず月456ユーロが支給される。この援助は原則的に2010年に限られ、援助を受けている人は、雇用センターが提案する研修や〈援助契約〉を拒むことができないとする。〈Plan de Rebond pour l’emploi〉のための総予算は16億ユーロ。そのうちの7億ユーロが〈Aide exceptionnelle de retour à l’emploi 〉に充てられる。
「フランスが、失業手当が切れてしまった人たちにこれだけ力を注いだのは、はじめてのことだ」
ヴォキエーズ雇用担当相。
「この援助では快適には暮らせないけれど安全網の役を果たすだろう」
サルコジ大統領。
2 667 900人
2月末現在の失業者数。パートの仕事をやりながら職を探している人も含めると387万人にふくれ上がる。
30歳
2009年に出産した女性の平均年齢。2008年は29.9歳だった。30歳を超える平均年齢は、1914-1918年までさかのぼる。「当時の女性は、結婚してなくて出産することはなかったし、夫は世界大戦の前線にいて、休暇で帰って来た時に妊娠したケースがほとんどだったから」と人口統計学者のジル・ピゾンさん。1977年は26.5歳だった。なお初産の平均年齢は28歳。