フランスチームのサッカーW杯出場決定は、サッカーファンを喜ばせるだけでなく、その経済効果も大きい。
レゼコー紙によると、2006年のW杯では、4~6月に国内のプラズマテレビの売上台数が220万台と、95%も伸びた。2010年のW杯前にはハイビジョン対応テレビの売れ行きが伸びそうだ。すでに2005年に国際サッカー連盟FIFAからフランスにおける独占放映権を1億2000万ユーロで取得したTF1もひと安心だろう。この放映権にはTF1グループ内のTV局での放映やネット上での動画掲載なども含まれており、フランスが出場することによってより一層の広告収入増が見込めるはずだ。フランス出場で、スポンサー企業との契約更新で優位に立てる仏サッカー連盟もほくほく顔だろうか。スポーツ紙「レキップ」はフランスのW杯出場で、新聞の売れ行きだけでなく、広告収入増で年間売上が1~2ポイント上昇するという。南アでのW杯チケットを取得している旅行会社も観戦ツアーの販売に弾みがつき…ビールの売上げまで変わるというから、W杯効果はばかにできない。(し)