今年6月に行われた欧州議会議員選挙で、欧州エコロジーは16.28%の得票率で社会党の16.48%に迫った。ダニエル・コンベンディットと並んで、欧州エコロジー立ち上げに重要な役割を果たしたのが、フランス緑の党のリーダー、セリーヌ・デュフロ(34)。8月末に、ラロシェル市で開催された社会党夏期セミナーに招待されたが、「ここに来たのは、コンセンサスを求めてではないし、社会党代表と記念撮影するためでもない。(…)エコロジーはBOBOたちのためのものではなく、将来労働者たちが、今の経済危機のつけを払わなくて済むようにという見通しを持っているのだ」と強気だった。
1975年4月1日、ヴァル・ド・マルヌ県のヴィルヌーヴ・サンジョルジュ市で生まれる。父は国鉄の機関士、母は物理・化学の教師。地理の学位を得て社会に出るが、電話交換手や受付などの仕事に甘んじていた。政治的には、学生時代にキリスト教系の青年労働者同盟やトロツキストの団体に加わる。2001年、緑の党の党員になり、2004年にヴィルヌーヴ・サンジョルジュ市の市会議員に選出される。2005年1月には緑の党スポークスマンに選ばれ、マスコミに登場する回数が増え、注目を浴びる。そして2006年11月には緑の党の事務局長に選ばれる。「以前よりは才知に長けてきたといえるかもしれない。怒りをうまくコントロールして発言できるようになり、あげ足をとられなくなった」
4人の子供を産み、現在一緒に暮らしている男性の子供3人も合わせると、7人の子供の母親として忙しい毎日だが、「仕事が私の酸素」とどこまでもたくましい。(真)