西アフリカには名歌手が多いけれど、中でもセネガルは、ユッスー・ンドゥールやバーバ・マールのごとく朗々と歌い上げていく歌手に恵まれている。セネガルのポップシーンを率いてきたシュペール・ディアモノ・ド・ダカールのリードシンガー、オマール・ペネもその一人。ンバラの次から次へと押し寄せるリズムのうねりに乗って、日本の演歌を思わせる偏西風ブルースを、こぶしをきかせながら歌い上げていく。シュペール・ディアモノの演奏も他を寄せつけない。久しぶりのパリ公演への期待がつのる。多くのアフリカンコンサート同様に、開演時間は深夜近いけれど、汗をかきかき踊って、外へ出ると、もう朝の光。始発のメトロで帰宅できるようになっている。
6日23h45。30.8€(Fnac)。
Elysée-Montmartre : 72 bd Rochechouart