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●子供はピカソが好き、って本当? 娘と保育園時代からの友だちF君と一緒にピカソ美術館へ。ピカソ美術館へ出かけた理由は、以前某テレビ局のために日仏10人の子供たちとこの美術館でおこなった撮影が私の中で一つのよい思い出として残っていることがまずひとつ、そして私が見たい! と思っていた特別展がちょうど開催されていたから。 特別展にたどり着く前には青の時代、桃色の時代、とピカソが次々と作風を変えていく様がわかる常設展を見る楽しみがある。「ピカソとは?」とか「作品がどうのこうの」というよりも、今年小学校1年生の子供たちは、フランス語、英語、スペイン語と3カ国語で書かれたタイトルを読むのに夢中。そしてタイトルと比較しながら「これがギターで、こっちがきっと瓶ね」とにぎやかに言い合っている。 特別展には、バルセロナのピカソ美術館など他の美術館から借りてきた作品がたくさんあり、カルメンを長年描き続けたピカソの憧れが見て取れるような数々の美女像が並んでいる。娘は早速「誰が一番きれい?」と美人コンテストの審査員に変身。F君は、ピカソが描いた闘牛のデッサンと並んで展示された絵はがきシリーズに見入り「牛がおチンチンの形をしている!」。そう、このはがきシリーズでは、男性のセックスが闘牛になぞらえられて闘牛士の扮装をしたセクシーな女性に突進する様子がユーモアたっぷりに描かれているのだ。ゆっくり観賞したかったけれど、子供たちがうろちょろするのでなんだか落ち着かない。それにしても、子供というのは美術館とか図書館とか、大人が神妙な顔つきで一点を見つめている場所に興奮するらしい。「しーっ!」とか「静かに!」とか言われるとうれしそうに体をくねらせる。(海) 9h30-18h(火休)。7.7€/18歳未満無料。 “Picasso-Carmen/Sol&Sombra” は6/24まで。 Musee Picasso : 5 rue de Thorigny 3e 01.4271.2521 |
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