ヴァンサン・ドレルムと共演したこともあるヴェルムーレンは、SACD(劇作家・演劇音楽作曲家協会)賞を受賞したヌーヴェル・シャンソン期待の新人。シンプルなピアノの弾き語りで、日常生活で起こる色々な出来事や去来する感懐をテーマに、皮肉を込めた口調や乾いたユーモアを微妙に同居させながら淡々と歌う。肉声の繊細な息づかいと体温を感じさせてくれる彼のステージは、音楽ファンなら誰でも共感を抱く。バックを担当するアコーデオン界の「星の王子様」、ミシェル・グラスコの演奏にも注目。(南) 6日~9日、13日~16日/20h30。10€/15€。 L’Essaion :6 rue Pierre au Lard 4e 01.4278.4642 |
|
●ドネーズ・プリジャン ブルトン語で歌われるブルターニュ民謡は、コルヌミューズ(バグパイプ)が入ったり、金属製の笛が入ったり、アイルランドやスコットランドの民謡にとても近い。そんなブルターニュ音楽も広がりを求め、アイリッシュハープを弾きながら歌った70年代のスター、アラン・スティヴェル以来、ロックやほかの国の民俗音楽との接点を探している。現在、その先端に立っているのがドネーズ・プリジャン。彼のグループにもシンセ、エレキベース、ドラムス、タブラが入って、新しい大衆音楽を目指している。彼の歌は力に満ち満ちていて、どんどん引きずり込まれてしまう。 4日/20h30。16€。 Thatre de la Ville : 2 place du Chatelet 4e 01.4274.2277 M。Chtelet ●シューベルトの弦楽四重奏曲 クリスティアン・ツァハリアスと共演してシューベルトやドヴォルザークのピアノ五重奏曲の優れたCDを出してきたライプツィッヒ弦楽四重奏団が、シューベルトの弦楽四重奏曲を連続演奏。19日は『ロザムンデ』ほか、20日は『死と乙女』ほか、22日は大作15番ほか。 Theatre du Chatelet : 1 place du Chatelet 1er 01.4028.2840 M。Chatelet ●ジャン=ギアン・ケラス 若手のチェロ奏者ケラスの最新盤ハイドンのチェロ協奏曲集は、曲が今そこで誕生しているような気持ちになってしまう、軽快なエネルギーに溢れている傑作だ。その名演を再現。共演はCDでも緊密なアンサンブルを聴かせてくれるフライブルグ・バロック管弦楽団。 24日/11h開演。 20€(当日売りのみで10hから発売)。 Thatre du Chatelet : 01.4028.2840 |
|