●ブルターニュ地方で地震 9月30日午前8時44分、ブルターニュ地方で地震があり、ロリアン市などでは震度5.4に達した。12時6分にも震度4.1の余震があり、大した被害はなかったが、住民はビックリ。ブレスト市からレンヌ市にかけて地震帯が走っていて時々弱震はあるが、これだけの規模の地震は20年以上さかのぼっても見当たらないという。 ●英国産牛肉、フランスでも解禁 10月2日、政府は、Afssa(食品安全衛生局)などの勧告に従い、狂牛問題以降実施されていた英国産牛肉輸入禁止措置を取りやめることを発表した。1999年4月、欧州委員会はすでに英国産牛肉の解禁を可決したが、フランスは安全性に疑問が残るとして、この決定を拒否し続けてきた。 ●「白夜」にドラノエ市長刺される 10月5日から翌朝にかけて、パリ市主催で初の “Nuit blanche 白夜”。美術館、区役所、教会、図書館などでコンサートやファッションショー、映画上映などが繰り広げられた。午前2時30分ごろ、一般公開されていたパリ市庁舎内で、このイベントの立て役者ともいえるベルトラン・ドラノエ市長が、失業中のコンピューター技術者アゼディン・ベルカン(39)に腹部を刺され重傷を負った。現場で逮捕された犯人は「私は政治家や同性愛者*が好きでない」と語った。 *ドラノエ市長は同性愛者であることをカミングアウトしている。 ●第81回凱旋門賞 日本のダービーに当たる凱旋門賞が、10月6日、パリのロンシャン競馬場で開催され、人気薄の4歳馬マリエンバードがラストで快走し、2位のスラマニに 1馬身の差をつけて優勝。賞金91万4240€を獲得した。優勝候補とみられていたアクアレリストはふるわず6位。 ●カトリーヌ・メグレ氏落選 10月6日、ブッシュ・デュ・ローヌ県ヴィトロル市で市長選が行われた。保守系も支持した社会党のギ・オビノ候補が54.05%の票を得て、前市長で極右MNR(国民共和運動)のカトリーヌ・メグレ候補を破って当選。メグレ氏は、1998年にルペン党首が率いるFN(国民戦線)から分裂してMNRを結成したブルーノ・メグレ氏の妻。MNRは、欧州議員選と大統領選で得票率5%に達することができず負債額275万€を抱え、今度の落選でブルーノ・メグレ党首の地位が危うい? ●ダンケルク市郊外で人種差別的殺人 10月4日20時50分ごろ、ダンケルク市郊外のグラン・サントで、イスラム礼拝所近くの歩道にいたモハメッド・マガラ君(17)に、一人の男が車で近づき至近距離から猟銃を発射。少年は死亡。その男は30分前にも、ダンケルク市内でマグレブ系の人たちでにぎわうカフェの客に向けて発砲し、3人に重傷を負わせていたとみられ、犯人の捜索が続けられていたが、6日未明になって、容疑者(45)が逮捕された。同容疑者は犯行を認め「日ごろからアラブ人に恨みを抱いていた」と自供。 ●イエメン沖でフランスのタンカー爆発 10月6日、イエメン南部のアル・ムカラ沖で、フランスの大型タンカー〈ランブール〉で大きな爆発があり、船腹に巨大な穴があき炎上。船員一人が死亡。テロの疑いもあるとし、現地でフランスおよび米国による調査が続いているが、8日、アルディロン船長は「最初の爆発は船外で起きた」と、爆発が事故によるものではないという見方を強調した。 |