9 月16日、今年で第 3回を数えるテクノパレードが開催された。スタート地点はエッフェル塔のふもと。アルマ橋、トロカデロ広場を経由し、ポルト・ド・ラ・ミュエットまでが今回のコース。今までのバスティーユ、レピュブリック広場といったパリの東部を抜け出して、初めてのパリの西部、しかもお屋敷街が広がる16区を通り抜けた。 雨が降りそうな天気にもかかわらず、15時、スタート地点には人、人、人。ただし、ハデハデの装いという期待を裏切り、集まった若者は意外にもフツー。普段とちょっとだけ違うのは、ピンクやグリーンの蛍光色にスプレーされた髪ぐらいのものでちょっとがっかり。 パレードには、25台の山車が参加し、10万人もの人が集まった。もしもの時に備えて出動した警官の数は900 人。この数を見るだけでも、このパレードの規模の大きさがうかがえる。とはいえ、パレードが終了する19時前に帰る人も多く、例年よりもあっさり終わった感じだ。トロカデロ広場には、いかにも16区のマダムといった雰囲気のご婦人も観に来ていたが、やっぱり眉をひそめていたのが今年ならではのひとコマ。 パリの季節行事として定着したこのテクノパレード。来年はどんな風にパワーアップするかが楽しみだ。(里) |
大音響に合わせ、踊り狂う。 ノリノリだけどフツーの若者たち。 ごく一部のハデハデ組。 |