”ワインバー” 特集の時に紹介したお店だが、今度は家庭的なバスク料理を味わいに出直してみた。小さなお店だけれど、中2階の席があったり、隣のアントワーヌ劇場のポスターが貼ってあったりしていい雰囲気。58Fの昼の定食コースはおいしそうだったが、おなじみの “トリのバスク風” しか名物料理がない。そこでアラカルトから選んでみた。
アントレには、バスク名物のソーシソン、生ハム、自家製テリーヌなどの盛り合わせ (50F) を、二人で一つとった。チョリソを思わせる少し辛いソーシソンが、適度に乾燥していながら柔らかく、とてもうまかった。ワインはバスク地方の赤、イルレギ (80F) 。なかなかのコクだ。
メインは、”entrees” の中にあったPiquillos farcis (48F)とChipirons Amatxi (54F)。ピキロスは赤ピーマンのことで、干ダラとジャガイモのマッシュが詰められていて、エスペレットというバスク名産の唐辛子がきいたトマトソースが添えられている。シピロンは小イカで、とても柔らかく煮込まれていた。
メインのバスク風子牛の煮込みやトリ料理まではとても食べられないので、ardi gasmatという羊乳のチーズ (22F) に挑戦してみた。大理石のような肌のチーズにサクランボのジャムが添えてある。これをパンにちょっと塗って、熟成の進んだ深い味わいのチーズをほおばると、思わずため息が出てしまう。
アペリティフ時に寄ってチーズやソーシソン、生ハムの盛り合わせなどで一杯やるだけというのも楽しそうだ。(真)
Le Petit Café
Adresse : 14 bd de Strasbourg, 75010 Paris , FranceTEL : 01.4201.8161
アクセス : M° Strasbourg St - Denis
土昼・日・月休 12h-14h / 19h-24h