「ジュラ山地のワインというと、サヴァニャン種のぶどうから作られ、長年かかって風味が増していく vin jaune が名高いが、このコット・デュ・ジュラの白にもサヴァニャン種のぶどうが使われている」
黄色味を帯びた輝くような色合いが美しい。グラスからシェリー酒を思わせる香りが立ちのぼる。味も辛口のシェリー酒に近く、奥行きのある独特の風味を持ちながらも、飲み心地はスッキリとしている。これは92年ものだったが、もう数年寝かしておきたい気もする。
「チーズなら、前回登場したフリブールとかコンテがほしい。マスのムニエルや、日本料理だったら魚のテンプラにも素晴しい」 50フラン前後。